掛け軸の中では高価な表装の部類に入る、

仏仕立て（ぶつじたて）という表装があります。

お寺様や

一般のおうちでも、仏壇周りに置いたりするお経や、

仏さまにまつわる書やお曼荼羅などを主にしたりする表装で、

わかりやすく言うと

キンキンキラキラで

金糸の刺繍を使った豪華な表装になるのが一般的です。

仏仕立てには

勿論それだけでなく、

手間が大変かかる仕立てとなっておりますので

その分、高価になります。

最近では

「なんちゃって仏仕立て」みたいな感じの、

表具師さんではとても仕立てることのない、

大変簡素でシンプルな、掛け軸のパーツなども大変少ないものを

見かけたりすることもございますので

お気になさらない方にとってはもちろんそれでもＯＫなのですが

気になさる方はお気をつけてくださいませ。

仏仕立てあれこれ

表装はその仕立方により格式を表現します。

ざっくり簡単に言いますとどれだけ手間をかけたかという事でそのランクが決まってくるのです。

本仏仕立は一文字と筋廻しの手間をかけた本式の仏表装、

略仏仕立は一文字無し、筋廻し無しの簡略化した仏表装という事になります。

ちなみに略仏仕立と本仏仕立にどれくらい手間の差があるかは取り付けられる裂地のパーツ数からだけでもわかります。

略仏仕立てと本仏仕立てでは、

実に二倍以上の手間と時間がかかります。

当店でお作りする仏仕立ては、

本仏仕立てで、

仏仕立ての中でも一番手のかかる、真の真（しんのしん）というランクの高い表装となっております。

（真の真、真の行、真の草、

行の真、行の行、行の草、

草の行、草の草・・・というふうになっております）

当店の一級表具師が時間と手間をかけて製作するお品です。

興味のある方は是非お気軽にお問合せくださいね。

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ご子息さまへのご結婚プレゼントに☆

今回のお軸は

今度ご結婚なさるご子息さまに

お父様からの贈り物としてプレゼントしたいので

長年大切に保管してきたお軸を

修復をして

仏仕立てにしてもらいたいというご依頼でした。

大事にしまっておられたのですが

経年劣化により

紙も破れて変色し、もろくなっていました。

ところどころに大きなシミが出ています。

紙の色も変色しています。

紙の「折れ」もこのように無数に入っています。

床の間や仏間などに、かけていたら変色やシミは防げなかったかもしれませんが

もしかしたら

このような無数の「折れ」はなかったかもしれません。

しかしほかにかけるお軸があったり

大事にしすぎて逆にかけられない、ということで保管してしまってたりするのは

よくあることです。

このお客様も

お軸をとても大事になさる方なので、

普通の保管方法よりも

保管状態はかなり良かったはずなのですが

それでも長年の保管によりこのようになっておりました。

軸をはずして裏からみても

このようにシミが無数に出ています。

当店の一級表具師が、こうして少しずつ、時間と手間をかけて

修復と

お仕立てをしていきます。

修復の途中

この無数の細い和紙の線は

修復のひとつひとつです。

和紙を細く切り、

折れたところに一つ一つ丁寧に裏から貼っていく作業も

修復の一つの工程です。

このときに糊に使う水さえ

表具師はこだわっています。

水道水を使わずに

井戸水を

初代のときから使っております。

こうして出来上がりました、真の真（しんのしん）の仏仕立てです。

今回のように、新調でなくてお仕立て直しの場合でも

仏仕立てをお選びしていただくことが出来ます。

仏仕立てにかかるお時間はものにもよりますが

三週間から二か月ほど頂いております。

当店の一級表具師が心をこめてお仕立てさせていただきますので

お気軽にご相談くださいませ♪

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鳥栖、久留米近辺のふすまや障子の張り替えや新調なら

藤本表具店へ♪

0942-82-3316

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当店では

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