「ちょっとすまんけど、
君の「黄金の右」を少し貸してもらえるかな?」
笑いをこらえたような、少しからかうような風情で、
私にこう声をかけてくる店主さま。
これは彼特有のジョーク。
私に少しお手伝いを要求するときは必ずこういうのだ。
私の手さばきがそんなに流暢ではないことくらい
彼は十分に知っているというのに
ちょっとしたからかいジョークで
「黄金の右」という。
ふすまの張り替え時、
ふすまを調整したあと、
ふすま紙を貼る前に
「うけ」という紙を下地に張ります。
そのうけ紙を張る際の、のりをつける作業、
その作業のみ私が許された”てご”としてのお手伝い。
「のりをつけていきます。
うけののりつけ作業なら任せてください。」
私はのりをつけるだけで
張るのはもちろん店主さま。
こののりをつける作業も、本当は店主さまが一人でやったほうが
早かったりもするのですが
2人でやると
店主さまが張ってる間に私がのりをつけられるので
不器用な私でも、すこしは店主さまの役にたつことができるのです。
うけ紙ののりのつけかたは
店主さまの同作業の際の動作のコピー(真似)です。
すこしだけ前にかがむ際には左手を腰の後ろに置く癖とか
あまりに店主さまの癖ひとつひとつまで私が真似して作業するので
店主さまが面白がってしまって
すごく慣れた人みたいだ、から
いわゆる黄金の右腕だ、になり
このお手伝いの際には必ず
「黄金の右を貸してもらえるかい?」と聞かれるようになったのです。
普段は静かな静かな
店主さまの作業の音しか聞こえない作業場も
時々こうして
笑いが起こります。
店主さまは基本は無口ですが
冗談や面白いことが大好きなんですよ。
うけ紙を張っていく作業。
ふすま紙を張る前にうけ紙をはることにより
透けにくい、
丈夫になる等、
よりよい仕上がりのふすまにすることができます。
板戸にも、うけをします。
板戸にもうけをすることにより
板戸の劣化を遅らせることもでき、より長くお使いになることができますし
よりよい仕上がりになります。
(板戸の状態によりケースバイケースの際もあります。)
お預かりしたふすまや板戸等
心をこめて丁寧に仕上げさせていただいております。
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今日は晴天で
少し風が強いです。
あっというまに春も足早に過ぎていき
初夏の足音が聞こえてきそうなそんなあったかい今日の午後。
ほとんど一年中スッピンだった私も
この季節になると少しずつ考えることが増えます。
シミ予防での日焼け止めクリームくらい塗るべきか否か(笑)。
うん、もうすこし日差しがきつくなってからもう一度考えようかな(笑)
そんなこんなで一年がいつも過ぎていくのでした。
ではではまたねっ♪
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