皆様こんばんはぁ♪
藤本表具店のブログ担当のkです。
今日もいいお天気で、昼間はすっごくまぶしかったです。
車のなかにいますと、まるでアイスクリームのように溶けてしまうのではないかと思うくらいに暑い一日でした。
さて
本日は
店主が仕事場を整理している途中で出てきた、
当店の二代目店主がうけた仕事だと思われる額の、
処分用の額を分解したら出てきた
90年前の年賀状のお話です。
額に仕立て上げる際、
元々はめてあった額をお持ち帰りになられるお客様と、
「処分してくれ」と言われるお客様と二通りございます。
そして当店には4代分(店主が4代目なので)の「処分しておいて」と頼まれた額などが
そこそこにありまして、
お店の中は、材料や、処分品などでいっぱいでしてお恥ずかしい限りなのですが
処分するにも、大きいので分解しないとごみにも出せない、といった感じになってます。
で、
少しずつ、店主が仕事の合間に、
いるものといらないもの(小須田部長(こすだぶちょう)のようですね。知ってます?)に
わけているのです。
そのなかから今回の額がもうぼろぼろの状態で発見され
処分すべく分解しましたところ、
なんと昭和6年1月1日の消印
のある年賀状が出てまいりました。
とはいえ、原型をとどめているのは切手を貼ったこの部分のみで
あとは
パラパラとくずれてしまいました。
切手の値段は
1 1/2
一円と五十戦ではなく
壱銭五厘と書かれています。
たまたま切手は上下逆に貼られていますが消印は6,1,1
というのは読めるかと思います。
これははがきを、額に飾ったのではなく、
作品を額に貼った際、作品の後ろに、圧がかかっても大丈夫なように
額ならば額の裏の四隅に厚紙などをしいたりすることがあるのですが
厚紙の代わりに大福帳や新聞などを使うことが多かったのです。
昭和6年ですから材料なども豊富に皆さん持ってない時代です。
とっていた年賀状を下地に使ったのでしょう。
「大福帳とは」
大福帳は江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿である。 大帳(だいちょう)または本帳(ほんちょう)ともいう。 「大福帳」は家の繁盛を願った美称で、商家によって名称は異なり、「大宝恵(おぼえ)帳」や「日加栄(ひかえ)帳」といった美称も多く用いられた。
wikipediaより
昭和6年は
店主のおかあさまの生まれた年です。
90年前の切手と消印。
今の物価とはかけ離れた値段。
表具屋さんをしていますと、時々こんな古いハガキや新聞などが
額やふすまから出てくることがあります。
探そうと思って出てくるものではないのですが
古い新聞や今回のように90年も前のはがきがたとえ切れ端でも出てきましたら
やはり感慨深いものがございます。
そこには
作品やふすまを
大事にした、大事にしようとした人たちの姿が、手が、浮かぶからです。
ものがあふれている今、
こういった、ものがなかった時代の人たちの想いを知ることにより
ものを大事にしていくことを
いまいちど勉強させられた、そんな気がいたしました。
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昼間は本当に暑いですけど
昨日などは夜は寒かったです。
クーラーを何度もつけたり消したり繰り返して少し寝不足です。
しばらくはこんな寒暖差の激しい時期が続くと思いますが
皆様もどうか
お体ご自愛くださいませ。
ではでは
またねっ♪
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